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王鑫(ワン・シン)教授が語る演技科18年生たちと千璽

紅星新聞のインタビューで、中央戯劇学院の王鑫先生が、卒業を迎える演技学科18年生(千璽の在籍学年。2018年入学生の意)たちに関してお話してくれています。興味深い部分(千璽関連のところ)を抜粋して訳してみました。
全文をお読みになりたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

王鑫先生(中)易烊千璽(左2)、李蘭迪(右2)、羅一舟(左1)

 

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クチナシの花が咲くころ、入学以来注目を集めている2018年演技学科の学生たちが、4年間の学部課程を修了し、象牙の塔から旅立ちます。


紅星新聞:卒業シーズンにあたり、演技科の卒業生の卒業ドラマと論文が大きな注目を集めていますが、易烊千璽など18年生たちはどんな様子ですか?


王鑫:卒業シーズンで最も重要な教育内容は、卒業論文の執筆と卒業公演です。 4年間の学習経験をもとに、興味があって深く知りたいと思える授業内容を選び、先生の指導の下で卒業論文を完成させ、皆合格しました。中央戯劇学院演技科の卒業式では、卒業演劇公演、卒業論文発表、そしてアカデミーの舞台での送別式が行われ、最後に卒業式が行われます。今年は、コロナの影響でそれらの卒業活動を中止しました。今年の卒業生は、残念でしょうが、卒業関連の手続きもオンラインで行います。卒業公演の演目は私が書いた「屈原辭」です。私は中国の伝統文化が大好きで、卒業式のレパートリーに反映されることを望んでいるので、これを作成しました。教師と生徒が協力して劇のリハーサルを完了しましたが、コロナ禍のために公演できませんでした。とても残念です。


(なるほどー。千璽が羅大佑に「卒業式が無いのが残念」って言ってたのは、こういうことだったのね。単に式典がないだけのことが何で残念なのだかよくわからなかったのだけど、卒業公演や送別会などが全部なくなってしまったのだったらそりゃ残念でたまらないでしょうね。コロナ下での学生生活は本当に気の毒だと思います。)

 

*演技科18年生卒業前の集合写真

(うーん(汗)老眼の身にはキツイお写真…。千璽、どこにいるかわかります?)

 

紅星新聞:卒業の今、過去を振り返ってみて易烊千璽、胡先煦、李蘭迪、羅一舟など​​の学生はどのような成長と進歩を遂げましたか?

 

王鑫:まず、彼らの演技構築のコンセプト、プロのスキル、クリエイティブな品質、芸術的なビジョン、そして美的能力は大幅に向上したと思います。 第二に、彼らは自分の将来の発展を明確に理解しており、自分自身の特徴に従って将来を計画するでしょう。 第三に、彼らは人生をより深く理解しており、人々との付き合いにおいてより成熟しています。


紅星新聞:演技科18年生は入学当初から非常に注目を集めています。 このクラスの生徒を3つのキーワードで説明してください。


王鑫:よく学び、やる気があり、実践的です。


紅星新聞:最近、「今年は卒業式がないことが残念だ」といった易烊千璽の発言が注目されています。演技科18年生の教師としてそのような学生の気持ちをどう思いますか?


王鑫:残念だという気持ちはよくわかります。これは、パンデミック予防下での卒業シーズンの特徴の1つですが、学生たちはこの後悔を埋め合わせるつもりであることを表明しましたよ。卒業公演をやり直す機会を作り、もう一度卒業写真を撮るのだと言っています。


紅星新聞:演技科18年生はスタークラスです。易烊千璽、胡先煦、李蘭迪、羅一舟など、多くの学生が映画やテレビの分野で良い結果を達成していますね。学部生でありながら映画やテレビの作品に携わっています。 教師として、このこと(学生時代に実践的な作品に出ること)をどのように評価し、これらの慣行はどのような変化をもたらしましたか?


王鑫:中央戯劇学院の演技科の指導の最大の特徴は、基礎技能の育成を重視していることです。1年生と2年生の基礎指導では、生徒は外の仕事に携わることはできません。学校で基本的なコースを受講し、基本的なスキルの良い基盤を築く必要があるためです。 なので、易烊千璽、胡先煦、李蘭迪、羅一舟など​​の生徒は全員、学校で真剣に勉強し、学校の規則を守り、1年生と2年生の時には映画の撮影には参加していません。冬休みと夏休みの間、そして3、4年生の時だけ、彼らは映画やテレビの仕事に参加することができます。したがって、彼らは基本的なスキルを習得したことを前提に映画やドラマに出演しているのですよ。私はいつも生徒たち言います。「現在の市場は非常に刺激的だけれど、皆さんは落ち着いて安心して勉強する必要がある」と。優れた基本的なスキルがあれば、芸術の道は長く続く可能性があります。たとえば、易烊千璽の演技の中にもそれを見ることができます。『送你一朵小紅花』から『長津湖』、『奇蹟·笨小孩』まで幅広い造形能力を発揮し、複雑な役割をコントロールする能力が大幅に向上しました。それにより、専門家に認められ、観衆に愛されています。


紅星新聞:美術試験官兼演技科教師として、易烊千璽、胡先煦、李蘭迪、羅一舟の第一印象はどうでしたか?試験中の状況の詳細を思い出して、教えていただけますか?


王鑫:当時、主任審査官として、何人かの生徒に深い印象を抱きました。易烊千璽はとても静かで真面目でした。演技試験の時、彼は故意に何かをしようとはせず、目立ちもせず、話すことすらありませんでしたが、先生の要求に応じて、与えられた状況で「生きる」ために本当に聞いて、見て、感じているように真剣に演じました。彼のこういった芸術的素質は候補生としてとても貴重なものでした。
胡先煦は非常に熱心で、活気があり、外向的で、鋭い芸術的感性を持っています。李蘭迪は非常に賢く、知的で、注意深く、そして優れた芸術的成果をあげています。羅一舟はダンスの確固たる基盤を持っています。以前に軍事訓練を経験したことがあるので、気質も前向きで朗らかです。


紅星新聞:先生が深く印象に残った演技や授業での表現などの逸話を細かく聞かせていただけますか?


王鑫:易烊千璽は文学作品を改編するという授業で、彼が最初に演じた課題が私の目に留まりました。彼は「離婚しようとしているけれど、子どもたちの進学があるためにまだ離婚できないという中年の男性」を演じました。
この中年の男性は失敗し、落ち込んでいて、妻は非常に強く、結婚生活は崩壊しています。この役柄における千璽の外観デザインは非常に特徴的でした。彼は当時眼鏡をかけていて、シャツに「偽の腹」を詰め込んでいました。一日中コンピューターでゲームをし、無気力に過ごし、肥大化した中年男性のイメージを反映して外観からこのキャラクターの特徴を掴みました。千璽は彼の想像力を駆使して「屈辱の重荷を負っている中年男性のイメージ」を鮮やかに示しました。授業終了後、彼の創作を褒めました。彼自身はこの役柄から遠く離れていますが、この役柄に近づくために全力を尽くしました。これが俳優の役柄育成能力の教え方です。

(これは  スタニフラフスキーシステムかしらん?その後の千璽の演技を見ていると、この方法は千璽にとってはもの凄く効果的だとわかります。)


紅星新聞:中戲の本科4年間で、千璽は大きな変革を遂げました。見事な処女作から多くの映画の堅実な蓄積まで、千璽は多くの有名な監督と協力して着実に前進してきました。千璽の演技教師として、最近の映画での千璽の演技をどのように評価しますか?千璽の「上限」の探求から何を期待しますか?


王鑫:ここ数年の彼の演技は、作品の深さとキャラクターの複雑さの両方が徐々に増加しています。この4年間の研究を経て、千璽の創造的な道は非常に前向きになりました。彼はさまざまな監督とうまく協力することができ、それぞれの役柄の完成度は非常に高いです。現代中国の若手俳優のリーダーになるためには、中国演劇の専門的な研究、そして彼の個人的な努力と理解とが切り離せないものだと思います。千璽があらゆる創造的な機会をつかみ、常にパフォーマンスへの熱意を維持し、人生を愛し、初心を忘れず、日々を大切にし、より素晴らしい演技を見せてくれることを願っています。

 

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最後に、2019年の中央戯劇学院のプロモーションビデオ『我愛中国』を貼っておきます。

千璽メインの作りになってます。やはり花形スターが入学すると学校側も「やった!」と思うんだろうなぁ。でも!なんといっても千璽は首席ですからね!このメイン的扱いは「スター」だからじゃなくて「首席」だからなのよ。…という、学校側の公平性も保てるという素晴らしさ。
演技や文化の勉強が思いっきりできて、楽しそうな大学です。校舎も綺麗、自然も豊かで環境も素晴らしい。行きたい子多いだろうなぁ。中央戯劇学院は多くの子たちの憧れ、でしょうね。

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